Engadget Logo エンガジェット日本版 iPhoneユーザーが「追跡拒否」しても、FacebookやSnapchatは追跡が続けられるとの噂

沿って : Ilikephone / On : 20/01/2023

アップルは今年4月、iOS 14.5以降にアプリトラッキング透明性(以下「ATT」)、すなわち「アプリが異なるWebやアプリをまたいでユーザーを追跡する際には、明示的な許可を得なければならない」プライバシーポリシーを導入しました。

しかし、このルールの「ゆるい」解釈により、FacebookやSnapchatなどのアプリは、ユーザーが追跡を拒否した場合でも、ターゲティング広告のための追跡を続けている、と報じられています。ATTが開始されてから7か月が経過しましたが、英Financial Times報道によれば、SnapchatやFacebookなどの企業はアップルから「iPhoneからのユーザーレベルの信号の共有」(アクティビティの追跡)の継続が認められたとのこと。

ただし、そのデータは特定のユーザープロファイルに直に紐付けず、匿名化されて集約されていることが条件と伝えられています。こうしたアップルの姿勢は「物議を醸しているプライバシーポリシー(ATT)の、かなり緩やかな解釈に従うことを企業に認めるという、知られざる変化」の結果だと説明されています。

アップルはアプリ開発者に対して「デバイスを一意に識別する目的で、デバイスからデータを抽出してはならない」と指示していますが、これを開発者側はユーザー集団からの「シグナル」や行動を観察し、これらグループに合わせた広告は表示できると解釈している、というわけです。

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これらの技術は個々のユーザーが追跡に同意しているかどうかに関係なく、第三者がユーザーグループをトラッキングして分析することを可能にします。またアップルはIPアドレスや位置情報、言語、デバイス、画面サイズなどのユーザーレベルのデータを収集するアプリを引き続き信頼しているものの、それら情報の一部は広告主に渡されているとのことです。またSnapchatは投資家に対して、自社が3億600万人のユーザーから得たデータを広告主と共有し、広告キャンペーンの成果を「より完全な形でリアルタイムに把握」できるようにする計画だと伝えたとのこと。同じくFacebookの運営責任者からも「より集約された、あるいは匿名化されたデータを使用して」広告インフラを再構築するための「複数年にわたる取り組み」という方針が語られています。ちなみに、情報収集の対象を個人から「似たような興味を持つ一定のグループ」に置き換え、プライバシー侵害の批判をかわしつつターゲティング広告の効果を保とうとするアプローチは、まさにGoogleがFloC(「Federated Learning of Cohorts (FloC)」技術により行おうとしていることです。iPhoneにユーザー追跡制限を導入されたことでターゲティング広告の有効性は大きく損なわれ、広告業界はパニックに陥っているとの報道もありました。しかしFacebookのザッカーバーグCEOも悪影響があったと認めつつ、最終的には乗り切れると発言していたのは、アップル公認の抜け穴があったためかもしれません。

とはいえ、こうした人々をグループにまとめてターゲティング広告を送り続ける手法にも批判が集まっています。実際GoogleのFloCも「正しく実装される保証がない」と指摘され、マイクロソフトのEdgeに無効化された一件もありました。今後アップルがATTの「ぬるい」解釈を許し続けるのかどうか、展開を見守りたいところです。Source:Financial Times

via:MacRumors

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