子供が苦手…甥っ子を預かりたくない【ジェーン・スー×HARUKOの人生相談】|STORY

沿って : Ilikephone / On : 03/07/2022

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引用元:STORY

40代女性の気持ちを代弁するような明快な語り口が人気のコラムニスト、ジェーン・スーさん。新聞やラジオ、雑誌で多くの方のお悩みに答え、その胸のすくような回答には励まされる読者も多数。一方、波乱万丈の人生経験を持ちながら、いつも前向きで飾り気がない人柄で、誰からも愛されるモデルのHARUKOさん。歯に衣着せぬ語り口で、仲間のお悩みにさっと答えてくれると評判です。そんなおふたりに『STORY』読者の真剣なお悩みに答えていただきます!

<PROFILE>

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ジェーン・スーさんコラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月~木11:00~)のパーソナリティを担当。毎日新聞をはじめ新聞・雑誌で数多くの連載を持つ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『これでもいいのだ』。

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HARUKOさんモデル。短大時代、『JJ』にて山田明子(はるこ)の名でデビュー。以来、数々のファッション誌で活躍。’03年に結婚後、九十九里浜に移住、長女を出産。’12年に離婚。HARUKOに改名し、現在『STORY』にて活躍中。趣味はサーフィンと読書。

甥っ子を預かりたくない

私は、独身で両親とともに実家に住んでいます。兄夫婦はすぐ近所に住んでいて、長男が生まれてから、よく孫の顔を見せに里帰りしたり、週末に両親に預けたりしています。今3歳の「可愛いさかり」のはずなのですが、私は子ども全般が苦手で、騒いだりしつこく遊んでとせがまれたりすると、嫌だなあと思ってしまいます。たまに、預かってくれと言われることもあり、ほんと無理、と思ってしまいます。でも、義姉の手前もあり、むげに断ることもできません。どうやって甥っ子を回避したらいいでしょうか。(T.Sさん 38歳会社員)ジェーン・スーさん:よっぽどの事情でもない限り、自分が家を出ればいいのに。HARUKOさん:(笑)。確かにそうだよね。ジェーン・スーさん:私はラジオで相談番組をやっているんですが、悩みって3種類あるんですよ。1つめは、それは悩みではなくて、行政が入ってちゃんと解決しなければいけない問題ですよ、というもの。2つめは、それは単なるあなたのわがままでしょというもの。そして3つめは、いろんな人のことを考えると解決するのは難しいけど、なんとか取り組んで行きたいねっていう本当のお悩み。で、これは完全に2番目ですね。例えば、介護が必要だから親と同居しているとか、以前子どもを亡くしたことがあって小さい子を見るのが辛いとか、そういうことじゃない限り、兄夫婦のお子さんを預かってもよかろうに。3日も4日も連泊するってわけじゃないでしょう。HARUKOさん:おお、なるほど。ジェーン・スーさん:独身って、良くも悪くもだいたいなんでも自分の思い通りになっちゃうんですよ。それは危険なことでもあるんです。自分が気に入らないものはどんどん断罪して、そこから逃げて向き合わずに排除していった結果、ものすごく忍耐力のない人間になってしまうこともある。お子さんや旦那さんのいる人は、自分の思い通りにならない人が、生活の中にどっかりいるので、欲の手離れが良くなるんです。自戒の念を込めていいますが、40過ぎの独身となると、手離れがとても悪くなる。もう、レストランの空調にまで、いちいち注文を言いたくなってくる(笑)。でも、その思い通りにならないことも世の中にはあるっていうことを、ちゃんと自分の体に叩き込むために、これは子どもの面倒をみるか、もしくは自分でちゃんとリスクとって家から出るか、どっちかした方がいい。HARUKOさん:スーさん、すごく適格な回答。細木数子さんみたいになってきましたね(笑)。ジェーン・スーさん:わあ、やめて~。HARUKOさん:でも、確かに本当に家を出た方がいいね。ご両親の介護をしているというわけでもなさそうだし。ジェーン・スーさん:家族の協力ができないのなら、経済的にも精神的にも自立することから始めるしかないですよ。HARUKOさん:うん 明快。それでも、実家を出ないというなら、預かって子どもをかわいがるか、断って嫌われるかのどっちかの選択しかないでしょう。だいたい、家族に1人くらいは感じの悪いおばさんっていません? つんけんして目を合わせてくれない、みたいな偏屈な人。そういう存在になるしかないな。あとは子どもをどうにかして、可愛いと思えるようになるよう頑張るか。私もそんなに子どもが好きじゃないから、わかるんですけど、3歳はかわいい盛りどころか、一番大変な時期。でも、根気よく付き合ってみると、その子が可愛い存在になるかもしれないですよ。もしそうなれば、私も意外と優しいところがあるんだって、発見になるかもよ。でも、一番いいのは家を出ること。「ズバリ言うわよ」の言う通り。ジェーン・スーさん:だって相談者さんだって、家族の協力を得て実家で生活してるわけだから、家族に協力できないんだったら出るしかない。HARUKOさん:確かにね。ジェーン・スーさん:子どもを猫かわいがりする必要はなくて、預かるだけですからね。HARUKOさん:私だって、姪っ子と特別仲よしではないし、その程度で全然いいですよね。ジェーン・スーさん:もしかして、預かって言われているのは、この方じゃなくて、おじいちゃん、おばあちゃんかもよ。だとしたら、余計に協力できないなら、家を出るべきだよね。HARUKOさん:ホントにそうだわ。相談者さん、コテンパンにしちゃって申し訳ないけれど、私も同感だな。撮影/吉澤健太 取材/秋元恵美

最終更新:magacol