【山田祥平のRe:config.sys】USB4の高速ポートをどう使う - PC Watch

沿って : Ilikephone / On : 19/10/2022

【山田祥平のRe:config.sys】USB4の高速ポートをどう使う - PC Watch

遅すぎて付き合いきれないクラウドストレージ

 誰かとデータを共有したり、あるいは、バックアップのためにファイルをコピーしたりといった用途にもクラウドが使われるようになってきているが、その気軽さではやはりUSBメモリに勝るものはない。世間一般では、USBというと規格の名前ではなくUSBメモリを指すくらいの勢いだ。

 今回は、そのコピー作業を少しでも素早くするために、高速SSDを調達して色々な場合を試してみた。テストに使った各デバイスについてはウエスタンデジタル合同会社と日本サムスン販売特約店であるITGマーケティング株式会社にお願いして調達した。また、PCについては、レノボのThinkPad X1 Nanoを使用した。このPCは本体左側面に2つのType-Cポートを装備、両ポートともにThunderbolt 4対応だ。Type-Aポートがないというのも潔い。これからはこれが当たり前になるだろう。

 作業としては、大量のファイルを誰かからもらうという想定で、外付けSSDから内蔵SSDに対してファイルをコピーしてみた。用意したのは、様々なファイルが混在するごちゃまぜ状態のフォルダで、その内容はファイル数が1,732個でフォルダ数が175個だ。総容量は28.3GBある。

【山田祥平のRe:config.sys】USB4の高速ポートをどう使う - PC Watch

 まず、「サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD V2」の2TB版を使ってテストしてみた。このSSDはUSB 3.2 Gen2×2対応で最大2mからの落下保護や、IP55の防水防塵といった特徴のある頼もしい製品だ。変な理由でケーブルがボトルネックにならないように接続にはThunderbolt 4ケーブルを使って試している。

 結果は約2分30秒程度でコピーが完了。実力としては200MB/sくらいだ。製品仕様としてはシーケンシャル読み取り、書き込みが2,000MB/sとなっているし、CristalDiskMarkでテストしてもシーケンシャルでは1,000MB/sを超える結果が得られるが、ベンチマークと実用域でのテストは違う。

 興味深いのは、Gen1ケーブルでの接続でも同じくらいのパフォーマンスが得られた点だ。このSSDではどんなケーブルを使ってもそれなりのスピードでコピーができる。また同じ内容のフォルダをSSD内でコピーした場合も2分10秒程度と実に高速だ。読み込みに加えて書き込みについても健闘している。まるで魔法のようなデバイスだ。想像にすぎないが、Gen1ケーブルは、ベストエフォートでこの結果を叩きだしたのかもしれない。

Thunderbolt 4ケーブルでサンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD V2を接続したときの計測結果。Gen1ケーブル、Gen2ケーブル、どちらでも同程度の結果が得られた。

 試しにクラウドストレージのOneDriveに対しても同じ内容をアップロードしてみたが、常用している光回線インターネットでほぼ40分間かかった。

 ノートPCのUSBポートに接続した外付けSSDで200MB/s超のデータ転送ができるのは、1TBの容量のファイルコピーに1.5時間程度かかる目安だ。PC作業における数十分、1時間超えという単位の待ち時間は果たして長いのか短いのか。