小手伸也 作品際立つ“薬味俳優”に ドラマに欠かせない“シンデレラおじさん”(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

沿って : Ilikephone / On : 23/05/2022

小手伸也 作品際立つ“薬味俳優”に ドラマに欠かせない“シンデレラおじさん”(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

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表情筋を使ったユニークな顔を見せる小手伸也(撮影・西海 健太郎)

小手伸也 作品際立つ“薬味俳優”に ドラマに欠かせない“シンデレラおじさん”(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 【俺の顔】画面から飛び出すほどの顔圧と味のある芝居で一度見たら忘れられない俳優が小手伸也(48)だ。40代半ばまで舞台を中心に活動してきたが、2018年のフジテレビ「コンフィデンスマンJP」の出演で人生が一転。ドラマに欠かせない存在となったバイプレーヤーは「僕がいることで作品が際立つ“薬味俳優”でいたいんです」と我が道をひた走る。【写真】まるで別人 20歳前後の小手伸也 太い眉にぎょろりとした目。くっきりと際立つ、それぞれの顔のパーツが、カメラマンのシャッター音とともにめまぐるしく動く。これまで演じてきた個性的な役柄の数々が、瞬く間に顔というキャンバスに再現される。「僕は顔がとにかく大きいですからね。でもそれは舞台役者にとっては武器なんですよ。フフフ…」。見た目のインパクトに加え、ウイットに富んだ受け答えが、その場の空気を和ませる。 俳優を目指したきっかけは高校時代。コンピューター研究同好会に所属していたが、さまざまな部活に“助っ人”として顔を出すユニークな生徒だった。バスケットボール部、山岳部、コーラス部――。その中の一つが演劇部で「初めて舞台側に立って客席から拍手を浴びた時に感動しました。“これだ!”と思いましたね」 それが縁となり学生演劇の聖地だった早大に2浪の末に見事合格し、老舗サークル「演劇倶楽部」に所属。サークル卒業と同時に自身も劇団「innerchild」を旗揚げし、舞台中心の役者人生がスタートした。 ブレークの兆しは16年のNHK大河ドラマ「真田丸」の塙団右衛門(ばん・だんえもん)役。まるで名刺交換のように自身の名前が書かれた木札をばらまく、自意識過剰なキャラクターがフィットし、10話ほどの登場ながら話題をさらった。「映像は苦手意識がありましたが、何十年と培った演劇の世界での武器の生かし方が分かり始めました」。18年には「コンフィ…」で五十嵐役に抜てき。その名前が一気にお茶の間に広がった。 その後もフジ月9「SUITS/スーツ」、現在放送中のフジ系「ドクターホワイト」など連ドラへの出演が続く。コールセンターのバイト生活からも抜け出し、自ら“シンデレラおじさん”と表現する出世街道を歩んでいる。 一見すると、演技のアクの強さと特徴的な見た目から奇抜で個性的な役柄が先行する。しかし豊富な舞台経験に裏打ちされた役作りは論理的に計算されている。 「キャラクターの動機から逆算して人物像を作り上げます」。役柄に応じて姿勢を意識。座り方などの所作、話し方、表情へとつなげ、細かな微調整を繰り返す。「自分の中にあるたくさんの引き出しを開けたり閉めたりする作業。例えば今の『ドクターホワイト』での真壁外科部長では、背筋を伸ばし、言葉が口から出たらすぐに消えてしまうような話し方を意識しています」。自身の芝居は全て自分の言葉で説明できる。「自分ではいろいろと役を替えているつもりなんですがね…。結局はコンフィデンスマンの印象が強いらしく、視聴者はそこに引っ張られてしまうみたい。僕の大きな壁ですね」と笑いを誘った。 記者の質問に対する返答、そこには毎回必ず何らかのオチがある。そんな会話の構成力も、数々の舞台で劇作を繰り返すうちに洗練されたのだろう。俳優を夢見て浪人生活を送っていた20歳前後の青年。まだ何者でもなく細身で端正な見た目だが、キャリアを重ね、体重も増え、経験を体に刻み込んできた。 「僕は職業的なバイプレーヤーの生きざまに憧れるんです」。目標とする俳優は「コンフィ…」でも共演した小日向文世(68)だ。「ちょうど僕の20歳上で、小日向さんの年齢まで第一線で戦えていなければと、あの人を見るたびに思うんですよね」。自身の将来を名脇役の大先輩に重ね合わせた。 「焼きそばでいう紅しょうが、うなぎでいうさんしょう。そんな存在でいたいんです」と力を込める。「主演への憧れは?」そう問いかけると、「紅しょうがだけを食べたい人がいれば…悪くないですよね」とニヤリと笑った。 ≪月9ドラマの現場では“癒し系”≫小手はフジテレビ系「ドクターホワイト」(月曜後10・00)に出演中。医療診断専門チーム「CDT」の活躍を描く物語で、小手はチームの存在を疎ましく思う外科部長役。「一見ヒールかもしれないが、そこには医者としての信念がある。役柄を単純化せず、医療従事者への敬意を持ちながら演じている」と明かした。本格的な医療ドラマは昨年のTBS「TOKYO MER」に続き2度目で「手術室での行動や機材の意味が分かっていたのですんなりと芝居に入っていけました」と話した。 ◇小手 伸也(こて・しんや)1973年(昭48)12月25日生まれ、神奈川県出身の48歳。大学卒業後から舞台を中心に活躍。16年に三谷幸喜氏脚本のNHK大河ドラマ「真田丸」に出演後、17年に三谷舞台「子供の事情」やテレビ朝日「仮面ライダーエグゼイド」に出演し、知名度が広がる。特技はアイスホッケー、心理学、神話研究など。血液型B。

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